『情報Ⅰ』導入元年に備える ― 先取り学習の重要性

2025年度の大学入学共通テストから新科目「情報Ⅰ」が正式に導入され、首都圏の難関中高一貫校でもプログラミング系の適性問題が出題される流れが加速しています。高校・大学での配点割合は大きくなくても、合否ライン上の差は「先取り経験」によって生まれると言われます。小6までに週30分、3ヵ月の集中カリキュラムで論理的思考とアルゴリズム的な発想を体に染み込ませましょう。

3ヵ月で到達！週30分カリキュラムの全体像

1. Week 1-4 : Scratchでアルゴリズムの型を覚える
   ・順次処理→条件分岐→ループ→変数を物語形式で体験。
2. Week 5-8 : Pythonで基礎文法＋標準入力を攻略
   ・print / input による対話型ミニゲームを作成。
   ・for と while の違いを視覚化。
3. Week 9-12 : 入試類題の分解＆タイムトライアル
   ・過去の「情報Ⅰ」試作問題を擬似コード → コードに落とし込む。
   ・1題15分でアルゴリズム設計→デバッグを実践。

教材＆模試はオンラインをフル活用

• Scratch — ブロック型で失敗コストゼロ。作品共有でモチベーション維持。
• Code.org — ステージ制で英語読解も同時トレーニング。
• Progate — スライド＋演習環境がセット。Python基礎に最適。
• Hour of Code — 1時間完結の多言語チュートリアルを模試代わりに。

15分チャレンジ！典型アルゴリズムをコードに落とす

以下は入試で頻出の最小公倍数 (LCM) を求める最短コード例です。読みやすさ重視で解説用にコメントを多めに入れています。

def gcd(a: int, b: int) -> int:
    "ユークリッドの互除法"
    while b:
        a, b = b, a % b
    return a

def lcm(a: int, b: int) -> int:
    "最小公倍数"
    return a * b // gcd(a, b)

if __name__ == "__main__":
    x, y = map(int, input("2つの整数を半角スペースで入力: ").split())
    print(f"{x} と {y} の最小公倍数は {lcm(x, y)} です")

家庭学習を成功させる 5 つのコツ

1. タイマー学習 — 30分で区切る→振り返るをルーティン化。
2. アウトプット重視 — 作った作品を家族に発表してもらう。
3. エラーは宝 — デバッグ時に「なぜ？」を3回問い直す。
4. 模試で計測 — Hour of Codeや学校模試で定量評価。
5. ごほうび設計 — 完了後に作品公開やコンテスト応募で達成感。

まとめ ― 情報入試時代の「先手必勝」

中学受験は暗記型から思考力型へ、大学入試は「情報Ⅰ」で実践アルゴリズム力が問われる時代に変わりました。
今から3ヵ月、本記事のカリキュラムを回すだけで、変数・条件・ループを自在に操れるベースが身につきます。
Play First, Code Next, Think Always. さあ、今日から“新しい読み書きそろばん”を家庭で始めましょう！